製造業で見かける3勤務3休制ってどんなはたらき方？

製造業の求人を探しているときに、3勤務3休制という言葉を見たことがある人も多いでしょう。今回の記事では、3勤務3休制とはどのようなはたらき方なのか解説していきます。また、3勤務3休制のメリットやデメリットについても説明します。製造業への就職を考えている人は参考にしてください。

製造業で見かける「3勤務3休制」とは

製造業の求人で見る3勤務3休制とは、どのようなはたらき方なのでしょうか。まずは3勤務3休制の特徴を説明しましょう。

3日働いて3日休む働き方

3勤務3休制とは、3日勤務して3日休むはたらき方です。勤務時間は1日約12時間と長いものの、休憩時間は70分ほどあります。15分休憩が2回、そして40分休憩が1回もらえることが多いようです。1日あたりの労働時間が長いものの、ほかの職業よりも年間休日が多いのが特徴です。

日勤と夜勤が交互のシフトもある

3勤務3休制のシフトでは、日勤と夜勤が交互に続くことも多いものです。つまり、日勤が3日続いて3日休み、3日夜勤が続いて3日休むという繰り返しです。このようなシフトは、24時間稼働している工場で見られます。

夜勤の日は、夕方から夜中にかけて勤務します。通勤ラッシュの時間帯を避けて出勤できるので、満員電車に乗るストレスから解放されるでしょう。

3勤務3休制のメリット

3勤務3休制は製造業ならではの珍しいはたらき方といえます。ここでは、3勤務3休制ではたらくメリットについて説明しましょう。

休日が多い

最大のメリットとしては、休日が多いことが挙げられます。一般的な土日祝日が休みの仕事は、年間の休日は120日ほどです。しかし、3勤務3休制は年間180日ほど休みがあるのです。3日働いて3日休むので、1年の半分は休みです。

一般的な仕事よりも60日も休みが多く、しかも休みは3連休なので、しっかり休めることに魅力を感じて働いている人が多くいます。3日は仕事に集中して3日はたっぷり休めるので、メリハリをつけて生活できるといえます。

平日に休める

平日に3連休になることも多いので、混雑を避けて外出や旅行を楽しめます。行楽地などが空いている平日に1人旅を楽しめば、十分リラックスできるでしょう。

残業が少ない

残業がほとんど発生しないのも大きな特徴です。もしも自分の勤務時間内に仕事が終わらなくても、次のシフトのスタッフが引き継いでくれます。そのため、残業する可能性が少ないのです。

3勤務3休制のデメリット

3勤務3休制はメリットが多いものの、デメリットもあります。ここでは、3勤務3休制ではたらくデメリットを説明しましょう。

生活リズムが崩れやすい

夜勤があることが多いので、夜勤明けに生活リズムが崩れる人は少なくありません。夜勤が終わって午前中に家に帰ってきても、なかなか寝つけない場合や、一日中眠くなってしまう場合もあるようです。

家族と予定が合わない

一般的な土日祝日が休みの仕事と比べて、家族となかなか休日が合わなくなる可能性があります。ただし、土日と休みが重なることもあるので、このタイミングで家族や友人との予定を入れるのがおすすめです。

3勤務3休制は先の予定が把握しやすいので、早めに約束するのがよいでしょう。また、平日の休みは趣味やリラックスのための時間にするなど、1人時間を充実させている人もいます。

体力的にハード

一般的な仕事よりも、1日あたりの労働時間が長い傾向があります。12時間労働に慣れるまで、体の疲れを感じて辛いと感じる人もいるようです。一般的な会社員は実働8時間程度なので、12時間労働はややハードといえます。

しかし、長く3勤務3休制ではたらき続けている人はたくさんいます。しっかり睡眠をとって、体調管理に気をつけましょう。もしも夜勤明けの朝に寝つけない場合は、日光が室内に入らないように遮光カーテンを利用するなどの工夫が必要です。また、物音が気になる場合は、耳栓を使用するのもよい方法です。

高収入を目指しにくい

夜勤には深夜手当が発生します。しかし、3勤務3休制は休日が多いこともあり、年収が低くなる傾向があります。どんどん収入を上げたい人には、物足りないかもしれません。

3勤務3休制のはたらき方が向いている人の特徴

メリットとデメリットの両方があるのが3勤務3休制です。ここでは、実際に製造業ではたらくなら、どのよう人が3勤務3休制の働き方に向いているか説明しましょう。

プライベートを充実させたい人

しっかり休みを取りたい人にはおすすめです。持ち帰り仕事がないので、プライベートの時間を充実させたい人には向いているでしょう。休みが多く、残業が少ない仕事がしたい人には、ちょうどよいはたらき方といえます。

集中力がある

勤務時間が長い傾向がありますが、集中して仕事に取り組める人なら向いている可能性があります。メリハリをつけて働けるので、仕事にしっかり集中できるかもしれません。

まとめ

3勤務3休制では、夜勤と日勤を交互に繰り返すシフトも珍しくありません。1日あたりの実働時間も長いので、体力的にややハードな部分もあります。しかし、3日間しっかりはたらいたら3日間しっかり休めることをモチベーションにして働いている人がたくさんいます。平日に連休がとれるなどメリットも多いので、前向きな気持ちで検討してください。